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AQ学院の日常や、学びのタネになるスタッフコラムを紹介します。
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2023.02.01

第3回:やり抜く力を育てる声のかけ方について

やり抜く力は、失敗を経験し、それを乗り越える度に伸びていく


今回のポイントは1つです。

失敗したときには、共感を表し、前向きな表現でアドバイスをする

うまくいかなかったときに、「もうだめだ・・・」とやる気をなくしてしまうのか、「きっと乗り越えられる!」と、その先に目を向けられるのかで、その後の成長に大きな違いが出てきます。この違いは、社会に出てからはもちろん、受験学年での学力の伸びにも大きな影響を与えます。

親は、子どもを思うあまり、失敗をさせないように、先回りしてしまいがちです。しかし、それでも多かれ少なかれ、人は失敗してしまうものです。子どもはいずれ独り立ちをして、自分の力で失敗を乗り越えていかなければなりません。だとするならば、失敗したときの感情のコントロールのしかたや思考法など、今のうちに、立ち直るためのスキルを育ててあげる方が、この先、何倍も何十倍も、子どものためになるのではないでしょうか。

『失敗する→自分の気持ちと向き合いながら、問題点と解決策を考える→粘り強く実行する→乗り越える』という経験を繰り返すことによって、脳の神経回路が変化し、感情を前向きにコントロールできるようになります。その過程を、まずは親が手助けしてあげましょう。慣れてくると、親の手助け無しでもできるようになり、やり抜く力を子ども自身でどんどん伸ばしていけます。

第2回では、『子どもの頑張りを認め、共感を表す』ことについてお伝えしました。承認・共感によって、子どもは「親は自分の気持ちを理解しようとしてくれている」と感じ、親の励ましやアドバイスなどの言葉を受け入れるようになる土台が出来上がります。この土台があるからこそ、失敗したとき、親の前向きな声かけによって、『失敗に対してどのように向き合えばよいのか』を学んでいくことができるのです。

そこで前回と同様に、まずは共感を表し、前向きな表現でアドバイスをします。具体的には、次につながるような解決策を考えさせたり、先生に相談することを提案したりします。

【 声のかけ方 】(例1)

子「数学でミスが多くて、悔しかった。」

親「それは悔しかったね。じゃあ、どうしたらミスが少なくなると思う?」

【 声のかけ方 】(例2)

子「理科、頑張ったけど、思ったより点数が取れてなかった。」

親「理科頑張ったんだね、偉い!もっと点数が取れると思ったのね。じゃあ、次はどうしたらいいのか考えて、塾の先生に話してみたら?」

<最後に>
塾でも、多くの学習過程の中で頑張った部分に目を向けたうえで、改善すべきことを話し合い、アドバイスいたしますので、ご安心ください。